歌舞伎の舞台名所を歩く |
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『室町反魂香』 | |
(京都府八幡市) |
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昭和46(1971)年6月、国立劇場で三島由紀夫作『室町反魂香』(むろまち はんごんこう)が上演されました。 その序幕は「石清水八幡社頭の場」、あらすじです。 |
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ここは石清水八幡の社、傀儡師や村人たちが花にうかれていると、白拍子の綾子と松子が、やってくる。綾子は将軍義尚の想い人である。こんどその義尚が出陣することになったので、武運を祈願にやってきたのだった。 村人たちはやっかみ半分に、雲の上の将軍を恋人に持っても、逢瀬もままなるまい。わしらはこうして逢いたいときにはいつも逢えるとからかう。綾子は悲しみに沈みながら舞いを奉納する。 そこへ義尚がしのび姿でやってくる。綾子はその姿を見つけると、舞も忘れて駆けよる。やがて別れの盃を交し、綾子と義尚はツレ舞をはじめる。が、その途中で鼓の皮が破れる。 (国立劇場プログラム、18頁より一部) |
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不吉な前兆でした。義尚は「もし万一生きてかえらなかったら」と言うと、綾子は…。 『室町反魂香』は全三幕で、二幕目は「銀閣寺神降ろしの場」です。「銀閣寺」もご覧ください。 |
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(2) |
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石清水八幡宮は八幡市・男山に鎮座し、「やわたのはちまんさん」と親しみをこめて呼ばれているそうです。 京阪電車「八幡市駅」で下車、男山ケーブルに乗ります。 終点の「男山山上駅」で下車。マップを見ると男山の全体がわかりますが、山全体が境内のようで、その広大さにちょっと驚きます。 歩いて5分ほどで本殿に着きます。 境内をぐるっと回ってみます。 本殿を出て、ゆっくりと見て回ります。 こちらからは京都市内を見下ろせます。 大体見終わって、表参道を下ります。 途中にもいろいろ見るところがあり、ようやく一の鳥居に着きます。こちらから歩いて上る人も少なくないことでしょう。 鳥居を出たところに老舗の餅やさんがありますので一休みして、すぐ近くの駅に向います。 |
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(2016(平成28)年12月10日撮影) |
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