歌舞伎の舞台名所を歩く

  駒形堂
『黒手組助六』


 (1)

河竹黙阿弥作『黒手組曲輪達引』、通称「黒手組の助六」の大詰は「駒形六角堂の場」、助六は駒形堂で鳥居新左衛門を待ち伏せます。

本舞台駒形六角堂の体。茲に新左衛門白衣装襠おけ、助六同じく、水入刀をぬき、新左衛門の腰を捕へ両人引張りの見得、双盤早めにて幕あく。

  ト両人立廻り、きっと見得おり聖天になり。


助六 北辰丸を渡した上、敵と名乗って勝負しろ。

新左 しゃらくせい其の一言、飛んで灯に入る夏の虫、斯く露見の上からは卑怯未練に隠しはせぬ、如何にも北辰丸を奪ひ取ったに相違ない。斯くなる上は、返討だ、覚悟しろ。

助六 何をこしゃくな。

新左 ソレ。

  ト子分四人かゝるを助六はがし、新左衛門逃るを立ち廻り有て眉間をうつを木のかしら トよろしく極って  幕

 (『国立劇場昭和51年1月公演上演台本』98-99頁)

 
(2)

駒形堂は浅草、隅田川に架かる駒形橋のすぐ近くにあります。



地下鉄銀座線「浅草」駅で下車し、隅田川を左に見て江戸通りを南に歩きます。すると5分程で着きます。





ご由緒です。





向かって左には、





右側に行ってみますと、スカイツリーが見えます。



境内を出て、通りからも見てみます。



この通りを右に行くと、すぐ駒形橋です。




序でに…

戻って、来た方へ行きますと、名店「むぎとろ」があり、メニューを見ているグループがいます。ここで一度、もう随分昔のことですが、食べたことを思い出します。

真っすぐ進み、交差点で左に行くと雷門で、大勢の観光客がいます。



雷門と言えば、雷おこしを連想します。浅草に来て、これを買わずに帰ることはできません。安くておいしくて、大好きです。




 なお舞台については「不忍池」をご覧ください。     



お読みいただきありがとうございました。

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(2018(平成30)年9月13日)
 
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