歌舞伎の舞台名所を歩く

八百屋お七の墓所
円乗寺



八百屋お七のお墓が円乗寺にあります。




東京メトロ三田線「白山」駅で下車、A1の出口を出て3分程で着きます。








円乗寺には山門はなく、





突き当りが本堂です。






本堂の手前左に、お墓と供養塔があります。







中央に三基並んでいるのは



各々が何かわかります。



左から見てみます。

 
   




お寺でいただいた説明書には、次のように書かれています。

八百屋於七・妙栄禅定尼霊位 (みょうえいぜんじょうにれいい)
天和3年(1683)旧3月29日寂

  江戸時代もようやく爛熟期を迎え、泰平の世となったとき、於七の事件は当時の民衆にとって一大事でした。放火は重罪とはいえ、戦乱時以外で女性の火刑が行われたのは於七ただ一人だったのです。

恋のためとはいえ、ひたむきで純情可憐な於七の心痛を察し、当時の人々は同情・哀憐な思いを寄せました。瓦版が蝦夷・松前、西は京・大阪、南は薩摩・琉球と、全国津々浦々にいち早く伝わったことからも、当時の人々の於七に対する気持ちがうかがえます。

井原西鶴は「好色五人女」の中で 《世の中のあはれ春吹く風に名を残す遅れ桜の今日散りし身は》 の一首を辞世としています。

このほか、於七の物語は、浄瑠璃・歌舞伎・舞踊・小唄・演劇などに数多く取り扱われております。

於七は恋人の夢枕に現れ、西方極楽浄土に往生したと、在世のとき所持していた一体の地蔵尊を残し、西に向かい光明を放ち、紫雲に乗って飛び去ったといわれています。(以下略)

                        江戸三十三観音十一番札所
                        八百屋於七墓所     
   天台宗 南縁山 圓乗寺


 


 
お七が処刑されたのは鈴ヶ森でした。

なお八百屋お七の出る芝居については、「お七吉三郎比翼塚」(吉祥寺)をご覧ください。



お読みいただきありがとうございました。

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(2018(平成30)年11月5日)
 
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