歌舞伎の舞台名所を歩く

 於岩稲荷田宮神社

 
『東海道四谷怪談』
 

中央区の地図を見ていると、「於岩稲荷田宮神社」というのが目に入ります。



四谷の他にもあるのか、と思い、行ってみます。地下鉄日比谷線「八丁堀」駅で下車し、A4出口から地上に出ます。新大橋通りを茅場町の方へ少し行った交差点で右に曲がると、亀島橋があります。

この橋のたもとには芭蕉の句碑と「銀座の柳(四世)」があり、反対側には、堀部安兵衛の碑がたっています。

カメラに収めて進み、「新川ニ」の交差点を渡って、左へ行くと、すぐ右へ入る通りがあります。そこを進むと、左手に目指す神社があります。右側を歩いていて、通りには鳥居がないので見逃すところでした。
大きな灯篭の間を進むと、
左手に鳥居と社殿があります。
見ると、賽銭箱は明治座が奉納したもので、芝居関係者がお参りしたことを伺わせます。
右に目をやると、こちらにも鳥居があります。
(2)
この鳥居についての説明板があり、この神社と芝居の関わりが分かります。
手前に手水鉢、奥には百度石と右にも何か見えます。
百度石には、「奉納 大正三年十月吉日」と刻まれていて、説明板にある市川右団次がお岩を上演した年が分かります。
   
右奥にあるのは「狐塚」です。このような「塚」は珍しいのではないか、と思います。 

帰ろうとすると、境内を掃除している人がいます。「芝居関係者がよく訪れるのですか」と聞いてみると、帰ってきた言葉は「滅多に来ませんね、みなさん四谷の方へ行かれるようで…」。

お岩様と云えば、やはり四谷の「於岩稲荷田宮神社」が有名ですが、同じ通りのすぐ近くにも「於岩稲荷」がありますし、墓地は「妙行寺」にあります。

また外題の『東海道四谷怪談』の「四谷」は今の「四谷」ではありませんので、今度、『東海道四谷怪談』を歩いてみたいと思っています。
 
          
   
   
   
お読みいただきありがとうございました。 

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(2018(平成30)年5月7日)
 
 
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